Aug,02 2012 五輪サッカー雑感

今日現在で男女とも予選を通過し、ノックアウトラウンドへ進んだ。

全く以って岡田さん以上に・・・と関塚監督に対して思う。
OAでDFライン(吉田と徳永)を呼んだのは誰もが思う事で、出来すぎかもしれないがここまで失点0は優秀。でも予選であまり使わなかった永井を先発で使って宇佐美を使わないあたり、戦前の状況からすればちぐはぐな感じを否めないけど結果が出て、その戦術はバルサを差し込むレアルの戦い方にどこか似てる感じがするから、恐らく腹をくくったのではないだろうか。
要は守りから入ってカウンターの戦術を徹底させたということだが、対スペイン用の戦術ではなく攻めの守りと言ったら変かもしれないが、以降のゲームでも貫くあたりはこのチームにおける基本戦術としたのだろう。

予選を終えて1位通過、ここからは逆のブロックよりは相手に恵まれた感もあり、メダルへの期待も膨らむ。戦前は予選落ちが予想だっただけにかなり嬉い誤算。


でも、この戦い方は戦前からメダルへの期待の高いなでしこへの差込方、その処方ではないだろうか。
持たせてパスをさせても前への出しどころを潰してミスが有ればそこを突いて奪い速攻で仕留める。実際昨年のW杯でも方法論は違えどこのやられ方で点を失っていた筈。今回、ロングボールで裏をという『定番』の他に処方を示したかも知れない。
その程度は恐らく監督・チームも織り込み済みだろうからいいが、気になるのは一部の選手のコンディションが悪く見えることと、以前のコンパクトな布陣が陰を潜めている事だ。
どうも宮間・鮫島のコンディションが良く見えない。パスミスが多く、特に宮間は以前と比べるとゲームから消えている事が多いように思う。ノックアウトラウンドにピークを持ってくるためのコンディションなら良いが、昨年から休みなしということを考えると蓄積疲労に依るものではと勘繰ってしまう。このあたりは今更どうしようもないと思うが、少しでもコンディションを落とさぬよう努めてもらいたいものだ。

そして布陣・戦術。
以前のような厚みのある攻撃が見られない。これは追い越す動きが減っていることによるものだが、前線と最終ラインが伸びていて長い。ポゼッション/攻めて攻めることで相手に攻撃をさせないのが良さだったはずだが、変に受けに回ってしまっているように見える。もっと勇気を持って前へ、ノックアウトラウンドはそんな風に戦ってもらいたい。

編集後記2012年3月 五輪サッカー雑感2