Dec,11 2019 魚に水

魚に水 SURF+-以前書いたが、出自は多摩だ。
ほどなく近いところが吉祥寺、中学生頃まではチャリでよく行ったし、波乗り始めた頃は丸井スポーツ館(今のLoftだな)のサーフィンの売り場に出没した。
当事吉祥寺へは東急の脇の道を通って「ダイヤ街」からうろうろしていたので、車で行ってもその癖か東急の裏手に車を止めてしまう。
「住みたい町日本一」って言われた吉祥寺、もし住むなら東急の裏の吉祥寺本町辺りが良いと思うしね。

色々あって今は千葉住まいで、家・実家の都合で帰っても実家に用を足しに行くだけだから郷愁といったものはあまり感じていない。
だいたいが仕事終わりに慌しく帰って、翌日の仕事に差障り無い様その日のうちに千葉に戻るからだが、正確に言えば居心地の良い空気は感じてる、新宿/山手通りを越えると少し「帰ってきたな」と想うし、高円寺/環七を越えると更にその想いは強くなる。荻窪/環八を越えると地元に戻ったって想う。

郷愁というのは住んでた家だけではないよね、その生活圏というか自分がどこでどうしたか、そういった事も大きい。

久しく行っていなかった吉祥寺だが、今日は実家以外の用から実家への立ち寄りもそこそこに足を運んだ。
高校が池袋に近いところだったから高校生頃は池袋、車の免許を持ってからは新宿か渋谷ってありきたりな感じだったが、地元・生活圏といった部分ではちょっと違う。

魚に水 SURF+-魚に水 SURF+-子供の頃にうろうろしてた、何より棲家から近くて生活圏だったここが自分に一番合う水。
水魚の交わり、本来の意味とは少し違うかもしれないが、改めてそう想った。
だからうろうろしてるだけで嬉しかった。
子供の頃から道・区画は駅前の一部を除けば殆ど変わりはないが、街中の店は何処がどんな店かも知らない。
ただ徘徊しながらどこがどんな店なんかに変わったか見てるだけだが、その空気の中にいるだけで良かった。
ダイヤ街もサンロードもハモニカ横丁も子供の頃からうろうろしていたが、並ぶお店は変わっても佇まいは今もそのままだった。

千葉に居るのは波乗りする上でとても利便性が良い。
だが、仕事も千葉で仕事か波乗りかっていう毎日だからそう思うのかもしれないが、どこか居心地が良くない。

昔実家から海へ行っていた頃は都心環状線の渋滞前に行かないとダメだったし、距離もあるからガソリン代に高速代もばかにならなかった。今は当事の倍くらいの高速代かな、少なくとも首都高は500円→700円→1000円オーバー、今は高井戸から京葉・東関道へ行けば1320円。
外環と圏央道が出来て首都高も昔ほど混まないし、大泉から外環使って首都高使わないルートもあるから"時間"は多少短縮できるが経済的には並び立たない。
どちらを取るかと言えば波乗りに良い方を取るし、たまにくるから郷愁といったものを味わえてるのかも知れない、だから仮に経済的に並び立つからとここを日常にしてもありきたりになればけっこうつまらない事になったりするものと、そんなネガティブなポジティブシンキングをしてみたりもする。

今は身の置き所も心の置き所もあるが、自分の原点として水魚の交わりを求める場所として憧憬としておくのが良いのだろう。

贖罪 live life