Sep,19 2014 NewFlyer by Channel Islands Surfboards
コンセプト
NewFlyer自体初めてではなくて、昨年試乗ボードに乗ったことがあり、その時のイメージは『(オンショアなどの)トリッキーなコンディションの腰~腹で調子良い』というものでした。
個人的にオルタナティブ系やいわゆる変態系(?)も好きで、retloなTwin Fishを愛用しているし、QuadのFishやノーズの丸いボードを好んだりもする。WizardSleeveもその流れで作ったわけだが、これらに共通するのは小波用ということ。
小波・押さない波などスラスターでは重いコンディションでも楽しもうと思ってのものにプラス、大会仕様(今更大会てのもね・・・だけど)のボードも要る、そう考えてのカスタムオーダー。
使うコンディションは腿~腹若しくは力のない腰~胸。
仕様
5'4 18.1/2 2.1/4 23.4?
フィンボックス:5プラグ/Future
テール:スワロー
インプレッション
一応5プラグですが基本的にQuadで使う事しか考えてなくて、個人的に大き目のフィンが好きな自分はAM-2のQuad。
フィンは人それぞれ好みや合う・合わないがあると思うので参考までに。
サイズこそ腰~腹・胸ながら、掘れる波・力のない典型的なビーチブレイクなどそれぞれちょっと違うコンディションで試してみた。
ちょっと特徴的に感じるのがバランスで、普通のスラスターと比べると前後の重心が後ろ寄りだと感じます。パドルしてもそうですが、スタンディングポジションが後ろ寄りで、一般的にスラスターでは後ろ足はフィンの真ん中辺りですが、もっと後ろに来ます。故にSemiProと比べて5inch短いNewFlyerですがそこまで短くなったとは感じません、実効2~3inch位ですかね。
噂のテイクオフの速さはそれほどでもないが、これは小波用というコンセプトの割に浮力を絞ったためか、それともTwinFishのロングに迫るほどの速さを体が覚えているからそう感じないのか。まぁ、普通のスラスターよりは早いですが、何れにしろ5'9のSemiProよりちょっと速いかなくらいで、あからさまに速くは感じません。
それでもテイクオフ後の板が前に出る感覚やドライブ感は上々で、同じ小波をSemiProで乗ったらそこまで乗れないと感じることは多々あります。
そこそこロッカーが入っているのは言われる通り、故に取回し易いが小波で走らせ易いのも言われる通り。水が多く底掘れする(夷隅みたいな)コンディションではもう少し長さが欲しい、若しくはSemiProのがベターと思いましたが、SemiProではちょっと重くなるかなという少々押しの弱いビーチブレイク(波崎正面とか)では走らせて縦のアクション入れるといった乗り方も容易です。板の返りも速く止まることがありません、このあたりかなりの性能といって差し支え無いでしょう、(あえて)小波をこの板で乗るのが楽しみになりそうです。
ファンサイズで普通にスラスターでできるコンディションでは、逆にその軽さを抑えるのがしんどいと思いますが、小波にはベストマッチングなボードではないでしょうか。
TRIセッティング
SurfReport上でも何度か書きましたが、TRIセッティングなら胸~肩のやや厚めから腰~胸のそこそこ掘れた波でも上々で、掘れた速めの腰~胸を軽快にといったら大げさですがアクション入れながら抜けていけます。おそらく、ある程度距離の出る波ならSemiProや普通のスラスターとは1アクションくらいの差はあると思います。
使う波のレンジが広がった事で、小波でアグレッシブなサーフィンをしたい時のためのものから常用ボードとなってきていますが、波のコンディションによってQuadとTriと使い分けています。
Quadにした場合はWizardSleeveと使う波のコンディションが重複しますが、Triにした場合はSemiProと使うコンディションが重複します。コンディションによってFinセッティングを変えることで(小波用に特化したつもりだが)幅広い波のコンディションでアグレッシブな動きが出来る良い板だと思います。
Finの相性?ともすれば動きすぎることからAM-2を使っていたが、他の板で好んで使うK2.1を試したところ思いのほか調子が良く、Quadではちょっと軽すぎだがTRIセッティングで膝~腰のビーチブレイクでも良く動くしテイクオフも早い。
結局どの板でもK2.1しか使わなくなったのだが、腰前後の時はこの板しか使わなくなってしまった。