Dec,21 2011 神はいるか

最近はかなり熱が下がってきたのだが、個人的な奢侈として競馬が好きだ。
あまりにも酷い(確率の悪い)投資と身を以て思い知らされたが、一口馬主なるものにも手を出していた事もある。勿論馬券も散々買ったし、今だって口座に金さえ入れておけば開催日には携帯から買える。
だが、こういった賭け事・ギャンブルといった以外に、皮膚の薄い馬体や澄んだ大きな瞳に走る美しさが好きで、競馬場でこれと思う馬をファインダーに収めたりもしたものだ。
最近じゃ買ったって有馬記念に100円とかそんなもんだけど、今年の有馬記念はギャンブルという側面では無く、ある種漫画の様なドラマになるのかといった側面からかなりの興味だ。
主役は武豊騎手。
『ターフの光源氏』とかもてはやされた頃は大嫌いで、よく歴戦の岡部に負かす=武を外した馬券が当たる事を託したりした。何せ馬券の対象にするにはあまりにも旨みが無い、ちょっと穴っぽい馬でも屋根が武だと美味しくなかったからだ。
ちょっと強い馬はみんな武に乗り替わりで競馬が今一面白くなくなったから、的場グラスワンダーが武スペシャルウイークを負かした時は痛快だった。

これだけもてはやされた乗り役は他にいなかっただろう、だが、競馬会とはどうも村社会のようで、なんとも色々な柵があるようだ。困った事に『公明正大』とかを大いに謳ってる国営ギャンブルのくせにだ。
競馬の名の通り、やはり主役は馬、ではあるが、その持ち主である馬主でもある、所詮は・・・結局馬主の意向が最も重んじられる。

ディープ以後、落馬骨折してから調子今一だった武騎手だが、安藤(勝)騎手とともに社台グループとの確執から社台系の馬主や調教師に干されたようで、良い馬が回って来ない。
それでも今年の3着内率とか見れば、名手と言われた片鱗を窺うことも出来るのだが、いかんせん近年有力足りうる馬は殆どが社台グループの生産だからそのまま成績にも影響してるし、武騎手の名前のないG1レースや、G1で二桁人気の馬の屋根に武豊騎手の名前なんてのも見られるようになった。
騎手と馬主の確執なんて昔から散々あったし、事件的なものもあった。
でも、メジロが無くなりシンボリ等名門が縮小したりしている今、社台という一極的なグループに干されたら如何に居場所が狭いか・・・社台グループの生産する馬は騎手の腕の差を補って余りあるほどだって事も解ったよ。
馬主の意向が最大限なのは百も承知だが、社台グループのようなある意味一馬主を超越した立場の者が露骨に干すとかっていうのは、JRAの掲げる『公平』に適うのか疑問だね。見る・打つ側として、外人騎手の多用といい興行としてはつまらないものになりつつある。
勿論社台の努力は認める、サンデーサイレンス導入なんてギャンブルだった。しかし今はサンデーの血を引いた馬が多いこと。。。意外なほどノーザンテーストの肌にサンデーってのは成功しなかったけど、血だってサンデーの血ばっかりになるとサラブレッドも退行する筈だしね、競馬村だってそうなんじゃないのか?

前人未到の23年連続G1(JRA主催)制覇中も、今年はG1の勝鞍がない上先週の朝日杯と有馬記念は乗る馬さえ無かったかつて『天才』等の誉をほしいままにしていた騎手が、ひょんな事から乗る馬(生産は社台グループだけど。。。)を得て、JRAをも牛耳る最大派閥に抗う図式なのだからそれだけでも十分なドラマだが、今年の有馬記念のCMはオグリキャップラストランの有馬記念。馬券外した後にJRAのCMをヒントに買っておけば・・・て事は間々あることで、そういった一見つまらない見地からも『もしや・・・』を期待させるレースだ。

もし、豊が勝ったなら、やはり『神はいる』のだろう。

そして U-23の憂鬱