Jul,31 2021 高倉JAPAN

本当は予選前からこまごま書こうと思っていたが、VDT症候群甚だしく面倒なので終わった今、纏めて書こう。

高倉JAPANの緒戦はアメリカとのアウエー二連戦だったと思う。多くはなでしこのメンバーで、連敗はしたがある程度伍していて点も獲っていたから立て直しに期待はした。
その後若いメンバーを入れながら戦って行くが、なでしこの優勝メンバーが少しずつ呼ばれなくなり前への圧力とコンビネーションを欠き始めた。それでもこの間アジアカップを勝ちまたU-20の優勝などがあり2019WCを期待もしたが、固定できないメンバーと戦略・戦術が見えないことから戦前から厳しい予想と結果だった。

2019WCは捨石的な言があったとかなかったとか、少なくともそれまでのやり方では欧米には勝てないという現実を知る事はできた筈。
だが東京でもいつもの高倉JAPANだった。寧ろ2年前より悪くなっていると感じた。

どれが本当かは判らないが、永里のパワハラ(なんじゃそりゃという一言)に横山の招集拒否など、男子A代表ならスキャンダルにもなりかねない煙もあった。
少なくとも欧米だけでよい、男子なら欧米の他南米にアフリカと根本的な部分から違うグループを相手にしなければならないからその分絞りやすい筈。だから何故欧米に飛び出した選手、それも実績のある選手で一瞥もしない選手がいたのか。
いつまでも固定できない選手・メンバーという現実と、誰でも呼ばれるチャンスはあると言っておきながらだ。結局は見えないのか目を背けたか、ただ結果は偏重というか見る眼が無いということだけ。

かつてなでしこが何故強かったか サッカーでよく言われるセンターラインに強い選手が並んでいた。
2011では持ちすぎからロストしモーガンの先制を許す基点になった記憶が強いが永里が頭にいて、宮間→澤→熊谷と強い選手が並んでいた。
この縦に強い選手が並ぶのは、横→横のマークより縦関係のマークの受け渡しの方がラインにギャップを生みやすい(比較)ので、宮間と澤が互いに上下しながらギャップを作り失ってもその後ろでは坂口が居て熊谷も居てリスク管理はしていた。サイドバックは敵陣深く抉って永里だけでなく二列目が上がれる時間とスペースを作った。サイドアタッカーは大野・川澄と点も獲れるし前からの守備もできるし走れる選手でもあった。
故にリスク管理はしていても、ボランチから中盤で失うとセンターバック2人で守らなければいけない場面があり実際その形で失点もした。ただ、技術と熟成されたコンビネーションと走力でその失点を取り返す力を持っていた。
チームに明確な戦術があり、守備では外に追い込んでタッチラインを合わせ2人で囲んで刈り取る、囲めない・アタッキングサード近くに入られればスライディングで刈り取るそんな守備の決まり事の上にポゼッション・パスワークが成り立っていた。
戦術の核となるのがボランチで、佐々木監督は人に強いから澤をFWからボランチに下げたが当たり前に追い越す動きで点を獲る澤はWCで得点王となりMVP、バロンドールまで獲った。澤の場合はちょっと特別だが、人に強いことが最低限で次に玉離れのよい戦術眼を持つこと。そんなボランチがなでしこには必須だった。

中島に見るなでしこの退化

悪いが中島は佐々木監督の下控えだった。上が抜けてスタメンになっただけ。似ているがヤットさんとは違う、ヤットさんは黄金世代や俊なんかが居る中での控えでもともとアンダー世代から名前はあったのだ。
それと菅澤も同じで佐々木監督の下呼べない選手がいるアジアでは使われて通用しても世界ではムリなのはとうに判っていて、伸び代もない事を考えれば田中・横山て組合せもしっかり試せたよな。。。

そして東京

永里はどちらにどういう理由があるかは判らないが近年招集すらされていない、今でも現時点で日本の女子で一番ワントップか2トップの頭をと聞かれれば永里しかいないと答える。
件のボランチだが、坂口は怪我以降良くない。でも宇津木がいる。宇津木も怪我かと思っていたが、東京とその前には呼ばれなかっただけだった。ドイツでデュエルに目覚めた(?)猶本も呼ばれなかったし、U20で活躍した長野も東京前から呼ばれていない。そして田中、スペインとは言え中から下位のチームで特筆する活躍はしていないが、その足元と欧州で伍す力は長谷川と少しタイプは違うが充分機能するまた基点となり得るだけのものがある。鮫、呼んでいればグループリーグでもう少しマシなゲームはできたかも。

今、現役でどこかのチームに属す選手でベストと思える11人を組むと、
GKスタンボー
DF鮫・南・熊・清水
ボランチ宇津木・猶本
CMF長谷川・田中か4231なら岩渕を左で長谷川を中かな、全部右利きだけど田中は左もいいの蹴れるから。
トップは永里。ポストもMFもできるから状況に応じて4231・442・433を使い分けられそう。442ならセカンドトップに岩渕だが控えに横山。まだ女子だし、あの強いボールが蹴れるのは魅力。

でこれに山下・北村・宝田・杉田(ヒナ控えは贅沢か)・長野・宮川・遠藤・横山・林、これ20人になっちまったな、削るならCMFの誰かになるけど22人の枠なら後2人、京川と仲田と隅田のMFかDFで市瀬か三宅辺りかな。

木下は面白そうだから入れたいが、直前にいきなりはないな。
前記メンバーなら2019以降、熟成も出来たし経験値と若さ、年齢のバランス(いい意味でだ)も良い。

少なくとも世界で=欧米に勝つならそれに慣れていてまたそこで多少なりとも認められている選手を選ぶ。これは個人的な選考だが、ワクワクするぜ。次の監督には今誰が良いか代表として相応しいか、もちろんオシムの様に日本のサッカーを考え逆算した選考やザッケローニの様に活躍している選手を集めてってそれぞれ手法はあるだろうがくだらない偏重などなしに選考して、例え負けてもやりきるなでしこに立て直して欲しい。

blue moon ひさびさだな、Nadeshiko