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私見:森保の是非

Jun,30 2026 私見:森保の是非

ここではずっと森保に対しては否定的だ。
理由は試す際に変えすぎでAチームBチームとなり勝ちで、チーム・組織としてどうあるべきかということに対する個々の選手がどうなのか、一人変えただけなら当該ポジションでの個の差が解りやすいがそれが不明瞭となり、ゲームごとに戦術が変化するとはいえ「誰が出ても同じチーム」という喧伝に対し、チームは個の集団であるという前提に適っていないと考えているから。

また戦術の幅の問題、ある種の組織を超えた個の力や圧力を受けた際の押し返しのための戦術が見られないまたは、2022でのクロアチア戦でも見られた局面打開する戦術が見られないことと同義であること。

もう一つ、2026で気付いたが登録選手発表の際に涙を流したこと。
組織論における上位者はある種の冷徹さ、権限の自己肯定は必須であり、私情をあらわにするのは一見美談になるが組織内に要らぬものを招く。
同じ落涙でも君が代を聴いてのものは全然ありだが、選考でのそれは権限・判断に対する否定・自身の無さの表れであり選ばれたものにしても一抹の不安を与えかねない。

今朝のブラジル戦、前を増やしつつ効率よく攻める形にしてきたブラジルに対し30分以上対峙するなら、ザイオンを中心にした守りに賭ける手もあっただろう。
であればカード貰っていた鎌田を守備強度のある選手に変える、3バックの前に佐野・呼んでいれば守田で中を固める割り切りをしつつ、堂安・中村でボール保持や前に運んでの守備負担軽減また、万一の追加点狙いもできたかもしれない。
結局追いつかれたことにより勝ち越すか、延長含めた長い時間をブラジル相手に守らないとならなくなった局面で、堂安・中村を下げて代わりに入ったのが菅原・鈴木。
勝ち越しは望み薄、残り20分以上と延長を合わせれば50分程度をブラジル相手に亀になる、だが守備的な選手を投入されたならブラジルから見たら尚更怖さはない。
同じフォーメーションだとしても、個の特性とその組み合わせで対応する必要はあった。誰が出ても一緒は同格以下ならいいが、特に格上に対しては経時とともに劣ってくるのは必然。
押し返す手立てもないままではPK戦は遠い向こう側、ブラジルは後ろを削ってでも前に圧力をかけられたのだから何れこじ開けられる想像しかない。
指揮官に求められるのはほぼ自陣のアタッキングサード、ハーフコートどころか1/3コートゲームになる時間を減らす、または少しでもマイボールにする時間を増やす打開策、圧をいなして決壊を遅らせるなどの対応力。

11対11ではあるが、局面打開をするなら1つの個でもあり、タラレバを言えば三苫・南野・久保となるが、日本の志向するものが組織であれば局面打開の最大と再現性を受け持つのは指揮官の資質、今回のブラジル戦はその能力を見るにうってつけだった。
しかしながら後半終盤はほぼ押し返すことができず決壊は時間の問題に見えた、あのAT3人並んだDFラインは一瞬の間だが固まっていてそこを突かれた。ブラジルはブラジルという所以、ミスは逃さないのはそこだろう。

結果としてそれらは一つ組織論・戦術の幅として帰結されるだろうが、事前準備を超えるもの、圧倒的な圧や変化に対する処方がないということに他ならない。

守田を外したことについて森保の考えは想像するしかないが、多く聞かれるのは森保との軋轢。久保ですら外されかかったとかいう話もあった。
プロファイルの域をでないが、規律・秩序重視としつつ属人的な和を重んじるのが森保の組織論なのかもしれない。
だが本来組織にあって第一義となるものは規律と秩序であり、一連の森保の言動には徹底した規律・秩序によるものが無くまた、和を重んじる姿勢や情緒的な言動は属人的な力にはなり得るかもしれないがチーム全員が共有するとは限らない、組織の力になるかで計れば否。
この件を言えば「外で言うな」を徹底させることは塩谷の舌禍含めて組織論上必須、秩序を重んじ戦術も己が通りとするのであれば、このような戦術的疑問・提言が中であれば、戦術と現場のリレーションの中で最終的に「チームで話し合おう」まで含めて明確な答えが必要。

仮にもCLベスト8のスタメン、中心選手を外すといったことは才=能力・経験よりも重んじたものがあるということにほかならず、監督・チーム迎合が優先されることになれば国の代表選手であること、代表になることの要件が揺らぐことになる。
久保の本音を推察すれば「勝つためなら誰とでもやる、パスも出すし連携もするし要求もする」なのではないか。多様な個、その能力を使い切りつつ組織的なサッカーをする。それが必要な組織論の源泉ではないのか。
ベンチの指示をベースに選手同士の話し合いなどもチーム共有することで、イレギュラー対応や局面での閃きによるアイデアの実行などが可能であり、属人的・エモーショナルなものを排除した徹底した秩序・ルールをベースにする。欧州の特に五大あたりで出ている選手には当たり前のことのような気がする。

2022年を経てこの4年で積み上げたものから大いに期待したが、2022もそれ以前と同様の壁を越えられなかった。
2026の予選も1位通過ではあるが以前と同様アジアは通過点、アジアカップ2024はファイナルさえも行けずと、アジアを圧倒出来なければ世界に伍すのは難しい筈であるが以前の指揮官との差を見つけることはできない。
ドイツ・スペインに2022Gリーグで勝った、親善でイングランド・ブラジルに勝ったというポジティブなものはある、実際強くなっているが、目指すものは実質的にベスト8以上なのだからそれらは、内容含めて必然の経過とすべきであり、不足しか見えてこないとするのがここでの私評。

単なるエンタメと捉えればそこに様々な盛り上がりなどを提供してくれたのだから是となるだろうが、勝つところを見たい、壁を越えてほしいといった勝負からの視点でみれば否。そしてその結果に対する経過における指揮官としての不足をみれば、否となる。

局面は個対個、だが全体としては個対個をどう優位性を以って対峙させるかという戦術運用、故に田中のロストはチーム全体の問題(ブラジルから奪ったのも田中だしな)であり、指揮官の幅(というか規律の徹底度合いまで考えれば適格性)の問題と言える。

10回やって何回勝てそうではなく、今この場を治めるための幅・対対応力を求めたい。

外野が言うのは易い、仮にアンチェロッティが日本を指揮してもどうなるかはわからないだろう。それほど難しいタスクだと思うが、徹底した規律と秩序の則った戦術のうえに、個を活かした個の能力に応じた振れ幅を正当化できる指揮官であってほしい。
この流れでは森保続投かもしれない。
今のアジア8~9枠なら落ちない、本大会も概ねラウンド1は通るだろうが、トーナメント1回戦で落ちる。
これが森保の限界、超高額の海外名将には手が出ない、じゃあ誰にやらせると言われれば思い当たらない。なら森保がベストなのか、だがネガティブなベストでしかないのであれば、戦術家に変えてモチベーション関係は日本人コーチにする(前にやったかな、失敗ぽいけど)などギャンブルでもいいとも思う。
だがやはり監督・コーチ陣のスカウティングを密に行って変える方が、一時的な後退の可能性はあっても得る物はある筈。


持ってますね