Aug,18 2015 サメ騒動
8月に入ってから鹿島灘/鉾田市の海岸にサメが出た、危険だから遊泳禁止、サーフィンも自粛(というか上げられてた)の措置がとられた。
写真はその当日その場所で波乗りしていた知り合いがお知らせ/送ってくれたもの、良い波だったそうだ。
正直、一過性のものでお盆過ぎても自粛だのなんだのとなっているとは想像しなかったし、千葉北・千葉南・湘南・静岡でも同様の騒ぎがおきるとも思わなかった。
『自然相手だから仕方ないよね』と言ってはみたものの、ここまで騒ぎが大きくなると本音は少し違っていて"騒ぎすぎ"の念が強い。
もう20年以上前になるが、大原の漁師の方から『日在の沖、テトラの少し沖にはサメがたくさんいる。でもそれは人を襲う種類ではなく、魚を食われたりして漁の邪魔になることはあるが襲われるなどといった危険はない。』そう教えてもらった。その大原の漁師は九十九里などでも同じだとも教えてくれた。
報道でも何でもサメ・鮫・さめって一緒くたに言うけど、ホオジロザメなどの人を襲う生き物と同種だからって騒いでるだけじゃないの?世界中の海にいるサメ、人を襲ったりするのはそのうちの1割程度の種類だとか。
鉾田に出たのはメジロザメらしい、人に対する危険は殆ど無いが、大型故手出しすべきではないそうだ(Wikiでみた)。陸でだって野生の生き物に人が手出しすれば普段おとなしい草食動物だって噛み付くことはあるでしょ、同じねこ科のライオンと猫との違い、それらと同じレベル?千葉や湘南・静岡にでたシュモクザメはダイバーに人気とかね・・・・。
いつもいるサメなのか、違うサメで人を襲う種なのか。
大竹で海の家を営んでいる方は『サメなんて普通にいるんだよ』そう仰って今回のことを残念がってるそうだ。安全第一は当たり前だけど、本質を捉えきってないと思しきものに対してそう思われるのは当然といえば当然かもしれない。
特に報道、本質抜けてない?
野生動物だもの100%安全なんてない。でも、前述の漁師さん・海の家を営んでいる方の言葉もそうだけど、日々サメと接してるような人たちに何が・どうしたら危険なのか、遭遇したらどうすべきか(どう逃げるか)、万一襲われた場合の対処などを確認するとか、大事な情報が報道・通達されてないし危機管理のためのノウハウも出てこない。
だからサメは危ないって一括りの風評が一人歩きしてる感が強い、違和感。
海に入らなければ安全だが、海水浴場をはじめとした観光業ほか、海を原資とした産業は少なくない。サメが見られていない地域では今日だって海に入ってるでしょ、日本の近海どこだってサメはいるんだよ。騒ぎが落ち着いて来年の夏はまた海に来るでしょ、海水浴場開くでしょ、でも、いつ・どこで出るか分からないでしょ。だったら何が危なくて何がそうじゃないかといったことや、危機管理的なことなどを広める良い機会なのでは。
鉾田じゃ海水浴場はお盆いっぱい、過ぎたら行政の自粛要請もトーンダウン、『自己責任』でと・・・・。
波乗りしてりゃ大概のことは自己責任、サメだけじゃないよ、陸の上よりリスクが多い海の中、覚悟と勇気と知識は持ってやってるよ。でも今回のことでもっと知りたいと思ったし、本質を顧みない報道などに流されたくはないとも思った。
サーフィンがオリンピックの競技種目候補に残って、そのタイミングで大原洋人がQS10,000のUSオープンで優勝して盛り上がってるときのこの騒動。
事の本質顧みず遊泳禁止・海に入っちゃいけません、てのは選考のうえでマイナスイメージになるでしょ。サメが出たけどこの種類だから危ない・危険度低いなどしっかりした調査結果などを出さないとダメじゃない?NSAも招致どうの考えてるなら、行政からの通達を転載するだけではなく、ミックの様に追い払う方法じゃないけど、サーファーをはじめ世の中へ伝えることはたくさんあると思う。
穿った見方をすれば、利権が絡むオリンピックの種目採用。別の競技団体はサメ騒ぎを嬉々として眺めているかも。
とりあえず、画竜点睛を欠くマスコミ報道、B層マーケティングを思い出すこの騒ぎも収束地点に向かっているようだ。このまま何事も無く収束して、俺の知るいつものあのビーチに戻って欲しい。