Aug,05 2016 share&respect
俺だってこれでもかって位、波に、良い波に乗りたい。
でも、道場と言われるところはもとより、千葉のメジャーなところじゃ多少なりとも捕りにいかないとなかなか乗れない。
だから「面倒」と思うが追う。ある程度「乗るよ」って意思表示じゃないけど、いっとかないと前乗りされたりもするから適当に追っかける。
でも、俺の中で本当に欲しいのは、駆け引きや取り合いのある極上よりも、少々波質は落ちてもメローな空気の中でのもの。
心・技・体、プラス道具。
(例えば)上手くなりたいなら板に頼らないで、とか言われたりする。でも、上手くなりたいけどなによりも愉しみたいから、下手なところを補ってくれる板を所望し、波によって使い分ける。
いつかの戯言に書いたものはプラス良い道具があって更に良いものになる。
心技体の"心"、日本語だとそのままかもしれないが、英語にするとheart・mind・soul。心は熱く、落ち着いた精神状態、ソウルフルって感じか。
理想は集中してるけど何も考えてない状態。
だから同じ熱っぽいのでも、コンペティティブな雰囲気はもってのほか。
クリーンなフェイスのピークから、今まさにテイクオフしようとしている波の肩でパドルされる。ビーチブレイクならそこからブレイクが始まることだってある、それは面白くない、興醒めする。
自分の奥で良い波に乗ろうとしているサーファー、ちょっと悔しいが追っかけたりしない。そのサーファーが"乗れない"と思えば肩から追って乗る事もあるが、"乗る"って思ったら追わない。
前乗りはダメ、ならば奥を取ればいい。ルールはそうかもしれないが、それでは皆が奥を争そう様になる、厚めのピークならスネークインする人も出てくる。波 の一番おいしい部分を抜けることに精いっぱいになって、"抜けられないのにあんな奥から・・・"そんなサーファーも少なくない。
自分が愉しみたかったら他人を愉しませる、いや、最低限他人に自分が嫌なことをしない。全くの他人だけど、同じサーファーとして、堅苦しい言い方をすれば「秩序」、まぁ、マナーの問題だね。
先に書いた"乗れない"は他人を見てるからだが、聞こえ様によっちゃ見下げてるって聞こえる。
悔しいが自分がそう思われて前乗りされることもあるのだろうけど、折角の波を無駄にしないと思えばましだし、"前乗りされたから抜けらんなかった、一つ貸しね"くらいのツラして波を待つ。
じゃなくて、波来たら一番近くの人(一番最初に見つけた人)がパドルする。サーフィン原初のルールってこうだった筈だけど、そんな場面を探し求める。
だからshare&respect。
偉そうなことを言っている、こんなこと言っていても、いつもできているわけでもないだろう。
でも、そうしてゆくことで、余計な心理が働かない空気になる。
今日は割りと空いていたけど、一時ポイントブレイクの様な場面で乗っちゃ奥を繰り返されて気分が悪かった。たった3人しかいないポイントで、奥から乗ったから"次俺"的に奥に行くのだが、パドルバックしてくると毎度一番奥にポジション・・・・。
気分悪くてピークをだいぶずらしていったら、何気にそっちの方が遊べる波が入ってきて、一度上がって帰ろうと思ったが夕方また入水。それからは初級者一人がインサイドでやってる以外誰もいなくて、イマイチな波でフィンアウトのリエントリー一発だけでも最高のテンションだった。
腰痛持ちで腰を冷やさない様にしてるから、メーカーさんに無理言って作ってもらったウエットパンツを愛用。上は日焼けしすぎない様にTシャツで、気分は何かでみたデーン・レイノルズ。
走れば抜けられるかも知れない波でも、腰が高くなりがちなボトムターンを、意識して深くなるように注意して大きく使ってリエントリー。返した後のランディングはちょっとくだけてみたり、でも、リエントリーのフォローで行きたい方向でなく、フィンが抜けてるところを見ちゃってるのは技術的に問題だけどね。
波情報ならいいとこ35点くらいだろうけど、夕方のまったりした空気の中で、バーティカルだけど少しレイバックした波乗りを愉しめた。
shareもrespectもするから、またこんなシュチュエーションに巡り合えれば・・・・。