Nov,14 2024 コンペティションは愉しいか
いちいち面倒だから書かない大会戦記だが、今回は己の大会へのスタンスと実ヒートの違いを中心にちょっと書いた。
大会とそのヒートもサーフィンの一部であって(愉しんで)良い波乗れて上がれれば最上。
これが今の向き合い方。
だから愉しいかと聞かれれば、面倒であまり愉しくないとなるかな。
20代頃は大会勝ちたいとかそんなのがメインだったが、勝ってもたいして嬉しくなく負けてもたいして悔しくなくなってからは出ることさえしなかった。
ただ店の大会に「付き合い」で出るようになって、悪い先輩に支部予選に引っ張られてからまた、お店以外の大会でも入賞したりもしたことから、そこまで嫌うものではないと思うようになり、それに平日の人間としては週末にやる大会に顔を出すのは週末組と会う機会にもなるので、有れば一通り出るようになって至る。
スタンスについては、前述通り。乗れたら上がれる、乗れなきゃ負ける、これはNSA公認で6点から8点台も出したし、個々の技=一発のみのライドについてはショボ波での一発合わせロールインでの2.5からクリティカルなセクションでの縦リップで5点もらってることから、乗れりゃ点は出せるからという実績か驕りか分からないけど、そういったものがあるから言えるのかも。
自信がなけりゃ色々しんどい、驕りなら勘違いで勝負にならないが、こういうスタンスだから負けても後に引かないし逆に(大会は)上手にならない。
そもそもが朝早いのが嫌、こんなスタンスでも前日から緊張する、特に寒い時期は待つのもきついし何よりフラットかクローズ以外はオンショアでもやるし、北東爆風オンショアってときもあったけどそこにいるだけで嫌ってときもある、ドオンショアとかほぼやらない、平日だと気軽に動けるから「愉しい」サーフィンができる場所へってのが普通。大会でのサーフィンにはマイナスイメージしかない。
乗れないのはもう普段のサーフィンそのままで波次第だし、特に千葉南では地元の方などに良くしてもらっていてそのリズムに漬かってるのもあって、ガッつかない、先に動いた人がいればその波は自分が奥でも諦める(うねりがそこに来て自分しか乗れなさそうなら乗るけど)。
だから波数そこそこのコンディションでないと難しいし、もちろん乗る波が(大会なら他の選手と)伍してないと厳しい。
やっぱり「愉しんでいい波乗れて上がれれば良し」そのまんまで、負けることも場合によっては棄権も厭わないのだ。
先日の大会はクラスが沢山あってレベルも色々だが、支部予選出たことから年齢別のスペシャル。同じヒートには数年前の全日本チャンピオンも居る難しいヒート。
だが三週間ほど体調不良で腰痛明け(正確には明けてない、少し痛みや違和感残り)から前日夜には「なんでエントリーしたんだろ」と後悔した。
暗いうちに現場集合ってのも嫌で、朝起きても寝過ごしてバックレようとも思った。
でもしがらみやら何やらもあるのでとりま行くことにした。
行ったら行ったで今年は暖かいといっても11月の千葉北の朝は寒く、モチベーションはゼロ、出るだけ出てとっとと負けて明日(翌日はいつもの平日休み)のサーフィンに備えようってノリになった。
だが時間と共に朝の雨も上がって薄日も差すまで回復、車の中ならどうにか寒さも凌げるなかでヒートを待った。朝早いヒートは嫌だからここは願ったりかなったりで、待ち時間うつらうつらしながら休んで、ヒートが近づいてから友人とコンディション見てた。
波は腰腹胸の厚めか厚く割れないうねりがドンとダンパーになるか、形になっても割れ辛い感じ。同じクラスの他のヒート見ても、皆乗り辛そうでパリッとしたアクションはおろか合わせたくらいのが多い、聞こえるアップスコアは6~7点から。
そんなことから上がる=ヒート2位以内は普通にリエントリーかロールイン、またはカーヴ系に小手先のロールインとか合わせたらいど2本纏めればいいかなと思った。
だからEPSかPUか、軽さ・反発で出るほうか重さで前に出るほうかを迷っていたが、前前のヒートからショボ波の方がアクション出来てたことからEPSを選択。
気候が寒くないくらいになって、波も厚くダンパーっぽかったりで良くは無いけどアクションはできそう、現金な感情だがちょっと普通に乗れそうなので気持ちが少し前向いたね。
でまぁヒート前、やっぱ緊張してきて厳しいなと思っていたが、都合から寒いウエットで挑んだ俺に皆さん声かけてくれた。特に全日本チャンプの方は旧知で、笑いながら(呆れながら)「寒くないの」って声かけてくれたが、おかげで緊張とそれに伴うネガティブな思考は消えた。
久々にちょっとやる気のヒート、だが乗らないとって気が急いてもいた。
一本目、サイズは無いし厚いが形にはなりそう、テイクオフ前には「ファーストの厚めでカーヴして繋がるインでフィニッシュ」と考えたが、ファースト時点で思いのほかフェイスが立たず、テールを回したが置いてかれてインコンプリート、これが1.8か1.9のスコア。
比較的サイズ無い部類とは言え、思いのほか押さない、今更だが反発活かせる波でもないのでPUの重さがあればと思った。
二本目、一本目よりワイドだがその分セクションになるかなと、ただ繋がるのも見えていたが「テイクオフからチョイ横、ボトム使えるからそこからロールイン」と考えテイクオフ。これも思いのほかフェイスが立たず、緩いまま繋がるので角度も甘くロールイン。2.5点、気持ち点にはなったかな、前のヒート等ならバックアップにはなるかもという感じ。
ただこのヒート、全日本チャンピオンはもちろん、皆さん上手い。1アクションでも普通にアクションしてる。といっても何となく見えてるものだけで、他の方どれだけスコアしているかも想像できない。
三本目も日二本目に近しいライド、抜けるには足らない。これが2.8点くらい。
少し波を選ばないと拙いと思い小さ目はスルーしていたとこにほどなく小さめセットが入る。四本目、真っ三角なのでフェイスは緩そう、ただ乗り代はありそうな波、「カーヴからチェックターンか浅いリップからフィニッシュ」と思いテイクオフ。ここは一本目のミスを修正し出来るだけ際で縦にだけど遅れないようにカーヴィング。これはメイクしたが次思うように張ってこない、ワンターン後の緩いフェイスはサイズが腿程度、張ってればよいが思いのほかトロいのでチェックターンし前を向いたもののここでうねりへ戻ってブレイクが切れた、カーヴイング後にカットバックか、カットバックの入りからテール蹴ってスラッシュ気味に回してブレイクを待っても良かった、でも後の祭り。これが3点。
辛うじて2ターン入ったがあまり点にはならないね、前のヒートなら点になってるって思えるが微妙な感じ。
でパドルバック中に小ぶりセットが入った、形になりそうだが速そう、ならセクション出来そうなのでテイクオフ。五本目はパドル時点で「テイクオフしてなりでボトム降りて縦リップでフィニッシュ」と考えた、思いのほか速くないが厚いブレイクがドンっと崩れる感じ、先にアクションしても前に出辛そうなのでボトムでタイミング計って崩れ始めのリップ狙う。パンとした波ではないし気持ちタイミング遅れたが、リップにボトムをヒットさせて上手く返った。ドンっと崩れるセクションの難しさは予測通り、昔と違いこの辺の処理でミスらなくなった、気持ち遅れた分打点は高くならなかったと思うが、縦にクリティカルなセクションでリップした。4.8チョイで点になった。
でもこの後息上がってゼーゼー、インでセットが止むのを待って沖へ出たが都合2~3分は息を整えるしかなかった。
正直ヒートがどうなってるかなんて全く分からない、ただインターフェアとかしないで来た波乗るだけ、気が急いて横に遅い波には合ってない、前前のヒートならこれで多分上がれるが分からない状態。
息が整った時点で残り2分、4~5点くらいと感じたライドがあるから、それより上のライド、もう2アクションの波を狙うしか無かった。
でもそんな波は来ず、終わり間際に腰くらいだが張りそうな波にテイクオフ、これはダンパー予想だが速いだけならリップ絡みの2アクション行けるかなと、だがこの六本目はやっぱダンパーでアイランドプルアウト。ゲットする間もなくヒート終了。
結果は7.8ちょいで3位。
1位は12点台、2位は10点台と水を開けられた。
見てくれていた友人に聞いた。1位の方はLばかり乗っていたが、そのLはフェイスの立つ波がありセクションになってたと。全日本チャンプと波争うのは難しい、ならR狙いも仕方ないけど乗る波がどれも厚くて難しいよ、3本目でカーヴィング修正していてそれなりだったし、やりたいことも分かるけど波がトロくて先が無い、トロくてやりたいことはわかるけど五本目以外はみなそういう波じゃなかったと。
そして1抜けした全日本チャンプの方にヒート後聞かれて「いつも乗れないけど乗れたからよかった」と話したら、「良い波乗ってたけど、(2抜けの方)もっといい波乗ってたよ」「乗れたから良いんだ・・・」と言われた。
ジャッジペーパーみてもその通り、1抜けの方は7点台と4点台、これは友人の話に合わせればスキルもそうだがセクション出来る波を選んだがその波が来る場所に居たから。2抜けの方は6点台と3点台、全体にトロいRでも2アクションのライドをしてた。
先ずここでやるのは6~7年ぶりくらい、それでいて練習なしのぶっつけ(どの大会も毎回ね)。
緊張しまくりか気が急いてるか、緊張しまくりでない分乗れたが冷静さを欠いていてだめ。
作るスコア(作れればだけど)の基準、その考え方が前前のヒート基準だしヒート中の他の選手のスコアを微塵も読んでいない。
概ね腹サイズなのにパドルバックからのライドで息上がっちゃう体力の無さも大きな問題。
大会ね・・・先ず朝早いとか波のコンディションを選べないとか面倒で、本気になれない。
体力無くて息上がる状態だから普段のサーフィンでもゲットはゆっくりで、捕まってゲットするのが面倒になりそうな速めの波はスルーが多い。速めの波をスルーは自分が奥に居た場合肩の人にチャンスを与えるし、何より最近点になる速目のセクションでのアクション狙えるチャンスを逃すことでもある。
その体力の不安・面倒さから余計に面倒になり波を選ぶなどしてしまう、完全にメンタルの問題。
もっと言えば普段平日の海で、特に南房総エリアでは地元の方などとやるとペースがメローになり、少し余裕を持った波乗りのなるのも要因だろう。
緊張はやる気でけっこう消える、気が急いちゃうけどそこに冷静さを求めるなら波乗りの中心をコンペ寄りにしないとダメ。
もちろん(波乗りとして)愉しければ緊張は和らぐだろうし、波数あって乗り合いになって駆け引き・勝負事の色が薄まれば愉しいかもね。
正面向き合えないのは、性格的にやるったらやる、やらないったらやらないので、大会で勝ちを求めるなら鴨川のローカルの方曰く「おっかない兄ちゃん」風にやんない。
体力とか気力とか、若くないからバランス取ってというのが難しい。今更二十歳過ぎの様に勝つこと目指して波乗りするのは無理。
ただ普段の波乗りでも、もう少し波を追うように、この冬はやって、よければ来春以降大会に出るかなって感じかな。