Jun,17 2025 溜飲
この週末から明け、うまく行かないものが纏めてうまく行った。
正確にはうまくない、けどね。
所謂コロナ禍以来、大会って本当にダメで、大会のレベルやクラスに関わらずほぼ1コケのトンコロ食らい。
大会に重きを置いてるかと言えば置いてない。だがあまりにも負けすぎで、敗因も「乗れず」ってのが多い。だいたいはコンペスキルとやる気とかメンタル要因だからサーフィンへの向き合い方からすれば諦めもつくものだが、負け続け過ぎてどうにかしないといけないってのもあった。
昨年コロナに罹って以来、体力落ちて腹前後のサイズでも沖が近くないとゼーゼーすることが多く、結果「異状なし」ではたっが心疾患の嫌疑もかけられ、ちょっと尋常ではない状態が続いたが、それ故に昨年はもっと酷かった。大会の朝に「行くのやめよう」ってのが普通、自分のペースではない時に自分のペースではないサーフィンをするのは辛いだけ。
いいとこ腰胸の小波ストでもいいのだが、やっぱり頭オーバーくらいは普通にやりたい。昨年末から体力造りと健康診断での心疾患嫌疑の検査で冬を過ごし、心疾患は無し、春先にはある程度体力の戻りも手ごたえを得ていたが、風邪ひいた後にまた息ゼーゼー始まって、コロナ後遺症かなと。風邪で悪化する=肺か気管支かなってのは感じたが、その百日咳っぽい症状が治まると、まぁまぁ戻ってきて、トラウマになってる部分=沖遠い中で目の前でインパクト食らうとメンタル的にやばいが、実際漕げないって状況にはならないとこまで戻った。
体力造りとしては、特に南房総あたりでやる際のスローペースを極力避けて、そのコンディションに応じた本数決めて乗る、沖が遠く波数少なきゃ20本/2Hとかもあるが、概ね2~3時間で30~50本くらい。特に今年は深くて手前が使えないコンディションが多いので、手前で乗り倒すってのがほぼできないが、ローカルの方とゆっくりしちゃう時以外は「乗る方」の人になった結果、昨年より体力戻った感じにはなった。結果、支部予選のスケジュールが例年より少し遅くなったのも幸いし、ほぼ心配のない状態で出ることができた。
事前に一度は会場でやりたかったので一週前に入ったが、鹿島灘から東京湾までやるから場所的に苦っててのは無いし、コロナ罹って以降は朝の入りっぱながちょっと不調で何本か乗って合わせるって感じになった以外はどこでやろうが大きな問題はないので、変に意識しないことのみ考えた。
一応上がれれば上がりたい。
直前もそうだが、春の南岸低気圧でショアが深くなった地形に梅雨時の弱いうねりで、良い波どころかどこでやっても波数少なく遊べる時間すら短いってのが続いていたから波乗り自体フラストレーションあったが、例年になく問題少なく支部予選に出ることが出来た。
幸い、前日までの極端なプアコンディションから、大雨と強いサイドオフのやや荒れた天候ではあったが腰~腹・胸の波は出て、面倒なでかさもないコンディションでできた。
R1はシード選手がいないので比較的やりやすいのは毎度の事。インターフェアも結構やったが数年ここで落ちてた。だから朝練習とも思ったが、波数が極端に少ないから練習になるかわからないので例年通りぶっつけR1。
勝気が大してないのに緊張する、やや浮足立ったままセットを得た。こないだ入ったときより志田らしからぬ押さない緩々のフェイスに戸惑ったが、チェックターンからどうにか先のフェイスが崩れてくれたおかげで合わせてロールイン。
この一本以外はまったくフェイスの出ない波ばかりで1点台を重ねたが、プアコンディションに逆に助けられて1抜け。
R2=セミファイナル、ここはNSAランク上位/1級保持者と当たるので、ここ正念場。
明らかに奥過ぎだが、何せトロいから何となく横に来れる=乗せてくれないのだが、波運に恵まれ3本まとめられて1抜け。
で、ファイナルは数年前の全日本ファイナリスト2名に都合1級3人とのヒート。
サーフスキルもそうだが、コンペスキルも敵わない。けど点になる波乗れればって考えると、彼らと同じようにヒート作るのは愚策、4人ヒートって面で見るとある意味壊すことで、点を出せると考えて、ヒートを造りに来た彼らとは張らずにセットだけ待った。
結果は差のついた3位。
1本目に裏を取れて少しサイズのある波に乗れたが、フェイスがボヨボヨのよれよれで2アクションはムリ、フィニッシュでと考えたがボヨボヨのブレイクを安全に行って乗っけちゃった。
ここでしっかりボトム取って、ボヨつくが故にクリティカルになるところでロールインでもすれば4~5点になって戦えたが、ここで安パイに行って後は大した波が入らずにろくに乗れずで終了した。
1本目でヘマって(メイクはしてるがね・・・)から、気持ちが入ったが後の祭り。あれで4点以上出さないと全体にAveスコアも難しい波のコンディションではダメだった。
まぁ大会としては久々の表彰台で「溜飲下げた」。
ただ、本選の切符には一つ足らずで目的は果たせない表彰台だった。
大会後、周辺は風が合ってて小さいができる波、混んでた。
夕方でも南~南西風が吹いているので、翌日の南エリア狙いでさっさと帰宅し、概ね普段通り起きて和田へ向かった。
南西爆風ってわけでもなっかた様だし、それが一日吹いた感じだから残りもこんなもんかなって腰~胸程度の波。
ガスってよく見えなかったが、ショアカレントの手前のエンドになってるであろう辺りは、消えるのも見えるがそこそこ押しそう。
最近の中ではサイズそこそこで、フェイスもちょっと使えそうだし壁になるセクションもありそう。
PUの板、Two Happy#4を選んで入水。
水温が下がってて、外気との差で冷たく感じるが真冬のそれよりは全然マシ。
ショアカレントの影響もあり使える棚の奥行きはあまりないが、いつぞやの様にショアカレントの影響大きくなく、イマイチ纏まらないがセクションはできる。形になるので、消えやすい腰サイズでなければ1アクションはいける。
何より短い波だが、リッパブルな立ったフェイスが見られるのが嬉しい、昨日支部予選で早起きして体力使ったのが残念。
ちょっと混んでて、波数は少なめなので30本くらい乗れれば、乗ったら上がろうと。この時期は予報ほど風が入らないことが珍しくないが、午後は人も減るから期待ほど良くない遊べるレベルなら、やり過ぎず休憩入れてタイミング見ての方がベターでもある。
今年入ってからかな、体力造りとダラダラやり勝ちなのを避けるためコンディションで乗る本数設定してる。どっかローカルの方たちと一緒の場合は別だが、あまりガッツかないで、できるだけ乗るようにしてる。
Two Happy#4、小波で厚いと重いがそこそこフェイスが立つ。1発でもリップアクションを愉しんで、引いてきて少し波が瘦せてシャバくなってきた昼前で休憩。
こっから上げてショアカレントの影響のない、水量増えて壁になる時間まで昼寝を決め込んだが、日が出てきて酷暑となり寝てられなくなった。
昼過ぎの海は十数人がばらけて入っていて平和そのもの、晴れた空の蒼を映した青い海は無風に近いサイドオンでクリーンなフェイス、腰腹の厚い波に混じって胸位の形になるブレイクが混じる。
ロータイド前で潮が少ないが、ショアカレントの影響なくミドルから形になる波が割れてる、上げるよりやるなら今かもと入水。
全体に厚め小さ目なのでTwo Happyはきついかなと、FredRubble#7ならインのセクションでも遊べそう。
手始めにやや手前で1アクション、やっぱ押さない。
が、セットが入ってきたようだが思ってたより大きいかもと、ほんの数か月前まではこうしたセットはあまり追わず乗れなかったが、最近追ってダメなら手前に戻るようにしてたせいか良いポジションから乗れた。
ファーストは水量あって面は緩くないが厚め、ボトム取ってカーヴィングからカールに戻るところでテールが抜けた。ちょうど捩じってテールにして下に向ける前かな、感触的にはスワローのテールが抜けた感じでルースして流れた。
ちょっとアワワとなったがバランス崩さず下向けて、スープに少し捕まったがメイクしてボトムへ。そのあとはノートリムで3リエントリー、エンドは少し丸くて浅めだが、久々の長くアクション入れられる波。
ほぼ奇跡みたいな波で、その後は同様の波入らずもコンスタントに1~2アクション、夏のような気候で水温が低いのが恨めしいが、上げてきてオンショアの影響が出てきた夕方前まで愉しい時間を過ごせた。
特に前週はどこでやっても良い(遊べる)時間は短く、一日やってもどこか不完全燃焼だったことから、ここでも「溜飲下げる」ことができた。
仕事など、社会では面倒なことが多くメンタルに来るが、シカトできるものはシカトして自分のリソースに余裕を持つようにした結果なのかもしれない。
これから薄着で体も動く時期になる、今年は今まで以上に愉しい夏を過ごせるようにしたい。