May,03 2012 矜持

ずっと、特にここ数年は自分のスタンスがあって、他から見れば協調性に欠けるとしても自分の尺度で仕方ないと割り切りをしていたから、少々の事では動じなかったし曲げなかったのだが、ここ数ヶ月で出来た隙間は自分自身でも理解の及ばないほど深いものだったようで、どんなに気を張っていても気の抜けた風船のようだった。

今の世の中、何処へ行っても混沌としたところがあるから多かれ少なかれ不条理に苛まれるのは解っているが、それらを前提にしたとしてもとても不可解で、正直に言えば悔しい。
波乗りやっても面白さを感じられず、自失の状態。
何で今更そんなになったか、考えりゃ要因はいくつかあるけど、結果だけ見りゃ全て上手く行かず何も護れずで散々だった。
『真の自由は耐え難い孤独の向こうに』等と嘯く俺が、例えここ数年人の有難み等々を教え込まれたとは言え、人をあてにしたりした事が結局人並みという自分の証となったことで自身の足元を揺るがした。
せめて、悔しさだけでも無ければね・・・残ったのは傷付いたアイデンティティーだけ。

BGは2005年にヒットしたAIの曲。
下を向かないで、自分を持って、立ち上るのは自分の力・・・等とちょっと人を遠ざけるところがある自分だが、時には人に肩借りるのも悪くない。酷いずっこけかたしても恥じゃない、ダメな時は頼れるものには頼っちゃおうってのもあり。そんな風に思うようになったけど、そんなメンタリティーに妙に嵌るこの曲、メッセージ性が強すぎて聴く人・聴き方によっちゃ死んじゃうよって思うけど、AI自身曲を作る際は聴き手の何かを変えられたらという想いで作るらしい。そんなある意味毒気の強い局だからこそ、今の俺があれもこれも流すにはちょうど良い曲かもしれない。
こっからの俺は何処へ向かって行くのか判らないけど、最低限自分自身のアイデンティティーは護って行きたい。

What a Feeling 煩悶