Sep,01 2008 FishCuit

fishcuitd.jpgFishCuit ロブマチャドが愛用(?)しているRocketFish型のQuadで、試乗する機会に恵まれた事から、先々の購入を視野に入れたテストをしてみた。

Length=5'4 Width=19 7/8 Thickness=2 3/4
Al Mericのカタログ上の適正寸法からすると、普段使用しているスラスターが5'11・6'0である事から5'4ではやや長いかもしれないが、長さを詰めて厚さで浮力を出す板があまり好きではないので、2 3/4という厚さから来るオーバーフロート以外は特に気になることも無く、とりあえず試乗。
長さは別として、幅を持たせてあることからかテイクオフは早いが、オーバーフロート故か、掘れた速い波でレールを食わせながらのテイクオフは少し難しい。
魚(Fish)系の板にしてはにロッカーがある方だが、5'4という長さの割には安定していて、少々フェイスの荒れた波でも乗れなくないが、板が軽すぎである事と、俺にはあきらかにオーバーフロートな事からバンプにはじかれ、乗りにくさを感じた。

アウトラインが幅広のRocketFishだが、ボード自体の軽さと、Quadである事から、LindenのFishを軽く、テールで回せるようにした板を想像していたが、テールだけでは思いのほか回せず、ターンの始動はスラスターより早め、前足加重でレールをしっかり使ったターンが必要で、Twinのようなスピンアウトこそしないものの、乗り方はTwinと同様の乗り方に落ち着いた。
ラインを大きく取り、板を返した際の「蹴り」に対してはTwinに比べると残るし、スムースに運べる。板の返し等はTwinより取り回し易く、速く、優れているが、総合的にはその難しさ故に気に入っているLindenのTwinFish、それを「軽くしただけ」の印象。あくまでも試乗用のもので、俺にはオーバーフロートと解ってのものだが、もう少し重みのある軽さが欲しい。
個人的にサーフボードには多少の『重さ』を求めるのだけど、やはりこの手の板はバフ仕上げで少し重くした方が良いと思う。
で、体重62kg位の俺なら、L=5'4 W=19 7/8 T=2 1/2でバフ仕上げにしてみたい。

Al MericのカタログでRobが『速くて回る』って言ってるけど、誰が乗ってもそういう風に乗れる板じゃないと思う。

fishcuitb.jpg最近じゃ何処へ行ってもレトロ・トランジション系の板を見る・・・・・流行って事なんだろうけど、共通する謳い文句は『テイクオフが早い』じゃん。テイクオフが早いってのは、まず、プレーニングエリアが広い=接水面が広い、次にフロートが強いって事で、即ち、基本的に回転性が劣るって事だよね?
スラスターにテール乗りでチャカチャカ乗ってる人間が、このあたりの板乗ってもしっかり乗れないでしょ、テールで乗っても加速しないし曲がらないからね。で、『何だかつまらない』ってなるんじゃない?
今のスラスターは性能が良いから、腰~腹サイズのビーチブレイクならテールで乗っても適当に動くし曲がるから楽しいかもしれないけど、流行に流されたりとかで乗っても良い思いは出来ないよね。だからレトロ・トランジション乗るなら、こなせるまで乗らないと面白くならないと思う。それはこのFishCuitも例外では無いんじゃないかな?

笹かま Tank