Apr,10 2016 Sperm Whale by Channel Islands Surfboards
「もう乗らないから」というので譲ってもらった一本。
レトロなLindenのTwinFishも持っているが、なんだかんだフェイスが無いと愉しめないところがある。この板ならもっとフェイスのダラダラした波を愉しめるであろうことと、テール形状が違う=フィッシュほど抜けが良くないのでルースしないかな、といった乗り味の違いを期待しての購入。
Dimention5'4 21 およそ25リットル
フィンボックス:クアッド
テール:スクエア
さてさて、ちょっと古いモデルではあるが久々の変態系(?)、もちろん腰くらいのダラッとした押しの弱いコンディションでのインプ。
5'4だと自分には少々長い、体重が60kgない自分には5'1が適正とか。それでも、いわゆるストックディメンションより薄くしてあるそうで、あくまでも目安ながら浮力は25リットルほど。実際パドルするとこの手の板にありがちな浮く感じはしない。それでも、思った通り板の滑り出し、テイクオフはバカッ速で、普通のショートでは行けない波もロングやファンの様にうねりから乗れてしまう。
いや、本当、普通のショートには申し訳ない。
遠めに見たらそのアウトラインはファンボードだけど、長さはショート、普通のスラスターよりも短いけど乗れる。
で、ターンや回転性、幅があってローロッカーでこのアウトラインなので普通のスラスターや愛用の小波用ボードなどの様に軽くは無い。テールがルースしない分レトロフィッシュよりも重いと感じるくらい。
NewFlyerなどでやっちゃう小手先のターンは無理、しっかり体重を乗せてレールを使うことが必要で、シャカシャカしたサーフィンには向かないが、このあたりがこの板の面白いところ。
テイクオフが速く、止まらないので普通のスラスターより先に進める。故に回転性が悪くても大きなラインをとってターンが出来る。
フェイスの立つセクションを、ちゃんと大きなラインでいけば縦に運んでリエントリーもできる。
プロはこのあたりの加速とライン取りをどんな波でもどんな板でもやっちゃうんだけど、一般人はボードの性能に頼るしかない。
こういったボードに乗ると、速さと加速性だけはプロが普通に感じてるものを垣間見ることができるでは・・・・と思う。その感覚を以て普通の板に乗った時に、いつもよりちょっと大きなサーフィンが出来たりもする。
波の良くない時にこういったボードに乗れば、ちょっとは遊べるしスキルも上がるから、もっと波乗りを愉しみたい人はもちろん、上手くなりたい人にもお奨めできるボードですね。