Oct,31 2006 サーファーズイヤー手術 後遺症と過誤19
仙台にて4
何とか風邪を治めて予定通り仙台へ、新幹線でなら速いといっても面倒ではある。
着くと待合にサーファーらしき人がいた、「サーファーズイヤー?」と聞かれ暫し会話。
何でも徳島から高速バスと新幹線を乗り継いで来たらしいが、やはりここが良いと紹介されたそうだ。俺自身この業界というか世界では顔が全く広くないが、数少ない旧知の方を相手も知っていて、けっこう盛り上がった。
道中から再穿孔でどう診断されるかとか、予定通り処置(手術)可能なのか、処置後の予後見込みなどが頭を駆け巡っていてかなり心労溜まっていたが、波乗りの話をしていて気付いたらすっかり緊張感とかネガティブな気分が飛んでいた。
偶然にも同い年、こちらのガキっぽさには驚いていたが・・・その方もやはり年明けの一番寒いであろう時期に手術の予約を入れて帰路についた。
まず診察を受ける、「20%の人は2-3度やらないと完治しない」と院長先生、よく言われる「想定内」ってやつか?俺にとっては「想定外」というか想定したくない事だったが・・・。予定の処置には問題無い様子。
次いで処置というかこれは簡易ながら手術。
前回手術時に採取冷凍保存されていた筋膜を穿孔部に内側から貼り付ける。一昨年の三井記念病院での手術時に行った鼓膜再生術、その再生術後に生じるカスが中耳側にめくれる形で残っていて、これを除去、「鼓膜は皮膚と同じ」だそうで、これを除かないと鼓膜はきっちり再生しないそうだ。6月の手術時には取り除いた筈だったそうだがまだ残っていた?
余計なお掃除が発生したため予定より時間が掛かったがそれでも30分程度、麻酔も鼓膜麻酔のみだったが痛みは殆ど無く無事終了。
術後に聴力検査、前回診察時と同じレベルで悪くないそうだ、6月手術直後は鼓膜の張りが緩い為聴力が落ちていたが今回は大丈夫だった。術直後に聴力が落ちる人の方が少ないそうだから、6月の手術は穿孔が平均より大きかったのか?実際今回の3倍位はあったし。
帰りの新幹線では、トンネルなどでの気圧差による鼓膜の動きが心配だったが穿孔部分・処置部分共に6月手術時より大分小さいせいか、それともここ数日耳管が開き気味なせいか鼓膜の動きは無かった。
鼓膜の強度などに対する医学的評価を下す術は無いらしい、チンパノメトリー検査等で参考程度に出せるだけのようだ。今回の処置後の鼓膜への評価もかなり長いスパンで見る必要がありそうだが、順調に回復すれば数ヶ月内、早ければ1ヶ月後には海へ戻れるかもしれない。