Jul,17 2011 Nadeshiko make turning point of women's football
いよいよ日本時間の明朝、女子サッカー界はアメリカに対する畏敬の念を再確認するのか、新たな時代の到来を見出すのか そんな日本とアメリカの決勝だ。
今のトレンドはバルサやスペインに代表されるパスサッカーだ。
そのスペクタクルで、ともすれば美意識をもくすぐるサッカーに世界中が憧れている。しかしながら男子以上に体格差が結果に出やすい女子では、ここまで体格に物を言わせた大きな展開とパワープレイを主戦術としたサッカーが王道となっていた。
でもどうだ?ドイツでのなでしこJAPANの戦いっぷりは。
アメリカに対する最大の対抗馬で、今回は開催国故に優勝すら当然としていたドイツでさえも負かされたなでしこのサッカーを賞賛し、誰が見ても疑いようの無い内容だったが欧米列強であるスウェーデンを完膚無きまでに叩きのめし、そのスウェーデンからも絶賛されている。
いや、こうしたサッカー先進国だけでなく、日本同様体格の無い選手が多い国からも羨望・賞賛を得ている。アメリカ・ドイツに占められているタイトルを、体格で全く劣る、ある種弱者とも取られるなでしこ達が脅かす、脅かしただけでも既に成果としては十分かも知れないが、越えようとしている。
結果は明朝に出るが、スウェーデンの監督は日本がアメリカから得点するところなど想像できぬと話した。
果たしてそうか?力によるポゼッションは古い、潮流に則ればドイツ・スウェーデン同様翻弄されるアメリカだって想像できる。
何より、サッカー本来の面白さを鑑みれば、サッカーの神様がなでしこ達の頭上に降りていても何も不思議ではない。人事を尽くしたなら、きっとなでしこ達は日本へ、世界へ向けて、world cupを掲げていることだろう。