Jul,06 2011 Nadeshiko lost valuable match
悪くてもドローと踏んでいたイングランドとの一戦は、日本の弱点を曝け出して良いところなく負けた。
初戦のニュージーランド戦が、仕上がり途上でのゲーム故の2-1と考えたが、この時見えた弱点を的確に突く形でイングランドは日本の攻撃陣を封じ、かつ少ないチャンスを物にした。だから初戦のもどかしさは仕上がり途上故ではなく、本質的に抱えるアキレス腱が見え隠れしてのものだったと今更ながら思い知らされた。
男子以上に体格差が不利になる女子だが、玉際の強さで劣り、ブロックで守る堅い守備をスピードとアジリティだけでは崩しきれず、逆に縦パス一本に併せたパワープレーを留める事適わず、ポゼッションや展開力で押し込んで表面上の数字は上回っても、「数字に表れない内容」で劣っていた事から大事な一戦を落としてしまった。
失礼な物言いだが、イングランド相手にこれではドイツやアメリカには勝てない。
ドイツは連覇中の開催国だが、男子並みのサイドチェンジ等展開力があるし、フィジカルでは圧倒的な差が有るうえにスキル・テクニックも持ち合わせている。アメリカの方がドイツよりフィジカルは緩いがスキル・テクニックは勝る。
負け方から、一転してこういった悲観的な見方が大勢を占めていると思うが、一番心配なのはきついプレスをかけられると持ち堪えられずイージーミスを犯す 見ている方にもありありと感じられる弱点だったが、彼女達の意識の中にそれが畏れとして残ってはいないだろうかということ。
勝ち点やいきなりドイツ当たるといったことよりも、こういったメンタリティの方がこのゲームで失ったものとしては大きいのではないか。
でもね、先日のU-17とは違い彼女達がなでしこのトップチームだ。
内容は二の次で「勝利」以上のものはないから、出来る出来ないはここでは置いておくが、昨年の岡田ジャパンのようになりふり構わず守備とカウンターに徹する・勝ちを拾いに行くサッカーもありではないだろうか。
もちろん本来のなでしこのサッカーで勝負できれば越した事はないが、たとえそれがどんなに情けない戦い方だとしても、決勝のピッチで勇躍する彼女達を見たいから次のドイツ戦も応援します。