Jul,29 2023 なでしこ vsコスタリカ

さてザンビア戦での大勝を経ての2戦目、ザンビアよりはランキングが遥かに上のコスタリカ戦。
スペインが初戦で45本のシュートを打ちまくったとかであれだが、3失点だから耐えることに関してはザンビアより上だろうが日本に勝たないと先は無いからどう出るか。
ザンビア戦からは4人を変えたなでしこ、長谷川・清水・熊谷は出ずっぱだな。変にターンオーバーするよりここは最低限勝ち点3を取りつつターンオーバー兼休められる選手は休めるといったところか。男子のコスタリカ戦の教訓?そこまで変えてない。

頭から日本ペース、中盤猶本のゴールで先制すると、藤野の角度の無いところからでGKとポストと間を打ち抜く素晴らしいゴールで追加点。
強く速いシュートを割と(そんなに見てないから割ととする)コースに打てる藤野はボールの置き所が向上すれば、田中や植木を越してCFの一番手になれるかも。もちろんなでしこ内での話だが、良い武器はある。
その後も攻め込むが、ザンビアよりは固い守備と入れ替えによると思われるコンビネーション不足か、清水と藤野が被ってドフリーを蹴れなかったりと更なる追加点が奪えない。
後半は早めの時間から選手を入れ替えたが、効果的なものではなく、コスタリカも後がなく前へ出るしかないので出てこられたところでやや押し込まれる場面も見られ追加点を奪えなかった。
やや布陣全体が間延びしている時間もあったように見受けるし何かボール運びゲームの動かし方に詰まるようなものを感じた、交代で入った前線の選手は点が欲しいが後ろの選手はやや受けに回った感じでここはもう少し改善が要るし、受けに回るなら回って2点差で勝っているのだからショートカウンター狙いとして出ずっぱの選手は疲労蓄積やクォーターからが本番と考えると変えて良かったのではと思う。
1タッチやダイレクトでのプレーがやや減った後半の出来はあまり良くなく、弱点を曝した格好だろうな、今更だが前からプレスをかけられると攻守ともに機能不全に陥るなでしこ、今回はより経験値が浅く技術を出せなくされると殊更簡単に負けそう。
今回のW杯で優勝に絡む国ならその圧は遥かに強いだろう、耐える場面も要るが、チーム全体としていなすような戦術もないときつい。当然攻め手もなくなるからどうしようもない。
2011メンバーは耐えるだけのメンタルと経験があったが、今の若い彼女たちは技術で圧倒して勝ってきた世代。もちろん佐々木さんが池田監督のサポートをしていることなどから、しんどい時に立ち返るチームの形や決まり事は落とし込んではいると思うが、実戦が少なすぎたから圧に耐えられるか、いなせるかは甚だ疑問だ。
鮫島・宇津木、WEリーグのMVP安藤はどうした?彼女らがいればねと、若しくはその圧なんかに対する剛柔併せた対応力があればと祈る。

まぁ怖いものなしの若さが圧をどうするかが見物といえばそうだし、遠藤・杉田とかアメリカでやってる選手もいる、唯は普通に通用するからアメリカとやるまでは負けて欲しくないし、プレミアに4人いるがここまで相性悪いイングランドとどう戦うかも楽しみだ。

選手の個の力、コンビネーション、相手との兼ね合いなど要因はいくつもあるが、選手同士の差・違いも少し見えた。林なら長野、杉田なら遠藤か。主に左を猶本含め変えたから何とも言えないが、初戦のスタメンの方が良くは見えた。
植木にはずっと期待をしているが、シュートに力がなかったりふかしたりまた、初戦でのPKを外す、GKのファールで蹴り直して決めたがなど精細を欠いている。ちょっと焦りがあり自信を失っている感じ。
藤野へのアシストは見事だったが決めることのできなかった田中、考え合せればCFの怖さが無いのはこの先怖いね。良いアシストをした田中にしろその前を潰しに行けばCFへのプレッシャーを減らしても良い事になる。
まだ浜野を見てないが、CFの頑張りは不可欠(最悪ハイプレスでも仕方ないが)だ。

現状中盤、ウイングバックとボランチが左から遠藤・長野・長谷川・清水で2シャドーは宮澤・藤野がベストの布陣かな、途中から入って流れを変える選手ってのもイマイチ浮かばない、同じチームを2チーム的な選考かな(まだ2試合だが)結果論だが。
お互いベストではやらないであろうスペイン戦、テストマッチと考えれば良い機会ではある。
2戦楽をしていたバックライン、先ず失点しない事と前線はフィニッシュまで持ち込むこと、勝ち負けはともかくこの2点はしっかり見せてほしい。

なでしこ vsザンビア なでしこ vsスペイン