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なでしこ vsスペイン

Aug,01 2023 なでしこ vsスペイン

消化試合、1抜け2抜けどちらでもスイスかノルウェー、優勝狙うならどちらも難敵ではない、R16を考慮すればどちらでも良い。
アメリカと同じ山に入る(入るとQFで当たる)のは嫌だが、アメリカが1抜けするとは限らないGLの状況(アメリカ1抜けならスイスの次がアメリカかな?)からどちらかというと1抜けの方が良い状況。スペインがどう考えるかは知らんがこれはスペインも同じじゃないかな、基本速くて強い(個が)チームは嫌でしょ。
五輪金のカナダがGL敗退(ここも案外死の組みだ、オーストラリアはアジアとは言えなでしことどっちが上かってレベルだったしサム・カーが居るからね)と波乱もあってどうなるかは解らないから、そういう時は目の前のタスクをひたすらこなすのが上策。

アメリカについていえば、ラピノーやモーガン擁するチームとしてのピークは2015だ。
予選から全て違うメンバーでドイツ戦でさえ手の内全部曝さないで勝った、周知のとおりなでしことの決勝は5-2で大勝。アメリカはリベンジに燃えてたね、心の折れた2011のPKを思えば早いうちに複数点を獲って追い込む戦術を立ててたともう。なでしこにしてみれば自分たちはやってもアメリカはやってこないくらいに思ってたと思うグラウウンダーのFKからの失点など、なりふり構わず倒しに来て、開始早々にそんな状況になって浮足立った。澤は体調不良が完治せずベンチだったがあのメンバーをして浮足立った。
それでも永里のゴールと相手のOGで後半開始間もなく4-2となったころには流れが来始めていた。
次の点がなでしこに入れば追いつくこともできるやもとは思ったが、アメリカは5点目を獲って試合を決めた。2019も勝つべくして勝ったが、アンダー世代についての捉え方は国によってそれぞれだが育ってないと思う。世代交代が進むと強かったアメリカは過去のものになり兼ねない。子供のサッカー人口が一番多い国はアメリカではあるが、アンダー世代や例えばユニバーシアードなどでも上には来ない。
現チームの中心もラピノーやモーガンであろうが、恐らく欧州を中心とした女子サッカーの進化の流れには乗れていないと思う。

ただ、それでも立てポン一発からの決定力は日本はもちろん、どこと当たって勝ってきたか判らないが欧州予選優勝のスペインも嫌だとは思う。

何れ嫌なのは早い段階でアメリカと当たること、イギリスと当たることではあるがイギリスはGL1抜けが読めるからアレだが、不確定要素が多い今回、んな先の事まで考えてられない。
そんな消化試合、優先するのは勝ち負けよりもチームのブラッシュアップのための課題のあぶり出しやピークをSF以降にするためのターンオーバー。ターンオーバーしつつチーム力を下げない様にすること=チーム力の温存とアップ。
決勝のスタメン(ここはなでしこに関しては流動的だな、熊・南・清水・遠藤(杉田は消耗激しいから2人で1ポジション)・長谷川・長野以外は試合毎に(評価が)変わるかな)から落としても当然ゲームの内容は重要で、そうなると結果はどちらが勝っても1-0か2-1というのが予想だった。

しかし結果は昔クリロナがまだレアルにいた頃に3-0でバルサを破ったゲームと同じ様な、持たせて前に出てきたところをショートカウンターで刺すといった典型的なバルサ=ほぼスペイン潰しのやり方で4-0。
日本だって基本は速いボール回しでってチームだから同じように格下にやられたこともあるが、スペインって考えないのかね?4-3-3のチキタカの潰し方は世界中に知れてる。もちろんそれを遂行するのはボールを持たせることから発するリスクを伴うから技術と戦術の落とし込みが必須な攻めの守りとしなければならず、ゴール前を単純に人数かけて固めるだけでは何れ割られるのがオチである。
尤も、スペインの決定力不足はコスタリカ戦で46本のシュートで3得点に現れているが、イマイチだ。ザンビア戦の内容は5-0以外知らんが、ハーフコートゲームの様なゲームだったのだろう。
日本は昨年の男子がそうだったが、前から嵌めてポゼッションに伴うリスクを大きくさせてそこからのカウンターがこれ以上ないほどはまった。もちろんあのカウンターにはオフサイドの読みと瞬発力に走力に全力疾走のままボールを受けて決める高い技術が要るわけで、過去に揶揄されたような圧のないところでのボール扱いがうまいだけではなし得ない。
スペインは負けること自体は許容範囲ではあった筈だが、全くといっていいほど内容が無かったのは大きな誤算というか、アメリカやイギリスやドイツなら普通にやってくる壊し方だな。
それともシービリーブスでなでしこがカナダに対し3-0だった様に消長激しいのが今の女子サッカーなのか。
アメリカ・ブラジルとは1点差負けだったがカナダとは元々相性が良いなでしこが相性の良さから勝ったくらいにしか思わなかったが、今回のカナダのGL敗退からも女子サッカーは力が拮抗してきている上に消長激しいものと思わざるを得ない。

次戦ノルウェー戦は、スペインとはガラっと変わった大柄な選手が揃ったチームで、恐らく前へ出るなでしこに対し立てポン一発+一枚の走力で刺す攻防になると思う。
ここまでとは同じように体を寄せられても体格差による負担が大きくなるが、その中でもアジリティを活かした攻めができるかが鍵になる。
それでも複数点を獲って勝ち抜けないと優勝の文字は遠くなるが、きっと普通に勝ってくれると思う。

本番はQFからだ。

なでしこ vsコスタリカ なでしこ vsノルウエー