May,02 2017 サーフィンの価値
いわゆる平日サーファーだから週末などの混雑は苦手であり、平日ではあっても「国民の休日」的なGW期間中やお盆は毎度困惑してしまう。
故にそういった時期は夕方狙いとか、超朝一狙いといった、割りと混雑を回避できる時間を狙って行動することが多い。
やっぱり、混雑した海というのは、それだけでサーフィンする海としての価値を下げるものだ。
もちろん、そう思うか思わないかはその人次第、慣れなど様々なファクターにより苦にしないこともあるだろう。
人それぞれ、環境はもちろん、サーフィンへの向かい方は色々で、それは混雑への処方だけに留まらない。
昨日、一宮にある"一宮海岸広場"の脇を通った時、その駐車場からボードを抱えて一宮の海へ歩く人を見かけた。細かい事を言うようだが、「ここに駐車して波乗りに行かないで」といった旨の看板があるのだから、決して褒められた行為ではない。
それにしても、500円を惜しむためにわざわざいい距離歩いて、防犯上のリスクが上がる目の届かないところへの駐車には正直驚いた。
例えば、10年前と比べると高速代が上がってルートによっては倍増してるから、小銭でも惜しむのも解る。一応東京(西部)出身だから身を以て解ります。なにより、500円だって稼ぐのは大変だよ、節約するに越したことはないさ。でも、ふっと「それがその人のサーフィンの価値」なんてことを思った。
そうだよね、極論かもしれないが、金出せばインドネシアだろうがどこだろうが良い波に乗る事ができる。
対価・費用対効果、仕事の中じゃ当たり前に言ってること・言われてること、趣味や遊びの世界でもそうだよね。
で、波乗りって特異だって思うのは、他のスポーツではあまりない、プロと初心者が同じところでやるってことだけじゃなく、波のコンディションによっては、プロだの初心者だの以外に、コアな方とライトな方といった色々な属性どうしも混在しちゃうってこと。
そういえば、昔ちょっと海へ連れて行ってた子がいたけど、それ以前は湘南・鵠沼にしか行った事がなかった彼女にとっては、海から上がったら温水シャワーを浴びてオープンテラスのカフェとかで過ごす、そういった環境なんかも合せて「サーフィン」だった。
高速代の高騰とかはあるけど、交通網の発達と情報の氾濫で誰でも何処へでも行きやすくなった。
週末の喧騒は最早あらゆる属性を持ったサーファーが混在するカオスなのだろうか。年寄めいた言いぐさだが、サーフハント/ドーンパトロールで身内だけで良い波をシェアなんて事が出来た頃、やっぱり昔はよかった。